CP+ 2014:防水コンパクトカメラ編
ロードバイクとカメラ。
ロードバイクで移動するときに持っていくコンパクトなカメラが欲しいなー、と思っていたので、CP+の会場でいくつか探してみた。防水モデルを選んでいるのは、突然の雨と普段の汗から守る必要があるため。
Canon PowerShot D30
まずは、キヤノンの「PowerShot D30」。3月中旬発売予定。
イメージキャラクターが能年玲奈だから。……だけではなく、普段使うCanon EOS 60Dとメーカーを揃えていれば、操作性なんかで多少共通点があるかなという目論見も。
レンズ:28mm-140mm F3.9-F4.8(光学5倍ズーム)
連続撮影:1.9枚/秒
防水/防塵:25m/IP6X
その他:2.0m耐衝撃性能、GPS搭載など
スペックは普通。ポジティブに考えて堅実。デザインは割と好き(普通なので)。キヤノンオンラインショップ価格33,390円(税込)。
RICOH WG-4
次はリコーの「WG-4」。
こちらも3月中旬発売予定の新製品。GPSと前面サブ液晶を搭載した上位モデル「WG-4 GPS」と、機能・性能が少しずつグレードダウンしたエントリーモデルの「WG-20」がある。
レンズ:25mm-100mm F2.0-F4.9(光学4倍ズーム)
連続撮影:スピード不明
防水/防塵:14m/IP6X
その他:2.0m耐衝撃性能、インターバル撮影モード、デジタル顕微鏡モード*1、WGシリーズ専用ホルダー・バイクマウントあり(画像参照/オプション)など
光学ズームの倍率と防水性能、GPSの有無以外はこちらが上か同等。「アウトドア」感あふれるデザイン。リコーオンラインショップ価格32,800円(税込)。GPS搭載モデルは37,800円(税込)。
アクションカムの「GoPro」モドキとして使うなら、マウント類が充実してるこっちかな。…いや、むしろ「GoPro」を選ぶという手も? 最上位機種の「HERO3+ Black Edition」であれば、動画は4K、静止画でも約1200万画素対応。うーむ。
Go Pro 【GoPro NIPPON国内正規品】 GoPro HERO3+ ブラックエディション アドベンチャーCHDHX-302-JP
- 出版社/メーカー: ゴープロ
- 発売日: 2013/11/13
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*1:レンズの円周上に6灯のLEDが配置され、マクロ撮影が可能
CP+ 2014:SD Association編
UHS = Ultra High Speed
ふらっと立ち寄った、「SD Association(SDカード系メモリーカードの規格を策定する業界団体)」のブースで、個人的に衝撃のデモを体験した。
2台のCanon EOS 70Dの片方(便宜上こちらをAとする)には「UHS-I*1規格」対応のSDXCカード、もう片方(こちらをB)には非対応のSDXCカードが入っており、連射後のデータ書き込み速度を比較する、というデモ。
- Bを25連射。データ書き込みの赤ランプを確認。
- Aを25連射。データ書き込みの赤ランプを確認。
- Aを机の上に置いて、Bの状態を確認…と思った瞬間にはAの赤ランプは消え、Bのほうは点灯(点滅)したままだった。
うーん凄い。すかさず説明担当の人に、UHS-I規格対応のSDXCカードを買えばOKなの? と聞くと、「カメラが対応していれば大丈夫で、これ(持参していたCanon EOS 60D)もおそらく大丈夫です」とのこと。
実際のところ、60Dは…?
対応してませんでしたね。ええ。
きちんと表にまとめてあるキヤノンは偉い。以下参考。
キヤノン:Q&A検索|【デジタル一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ】SDHC/SDXCメモリーカード、UHS-I 規格に対応していますか?
ちなみに、UHS-I規格に対応しているSDXCカードは、表面「SDXC」マークの横に「I」と書いてあるので、そこに注目。
Transcend SDXCカード 64GB Class10 UHS-I対応 (最大転送速度90MB/s) 無期限保証 TS64GSDXC10U1
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*1:アルファベットではなくローマ数字のI。後継規格にUHS-IIがある
CP+ 2014:SIGMAブース編
dp Quattro…? 知らない子ですね
SIGMAといえば、発表されたばかりの「dp Quattro」シリーズが注目の的で、ハンズオンブース(3台体制*1)にも長蛇の列ができていた。詳しいことは詳しい人が色々書いていると思うので、個人的な感想を簡単に。
予想どおり大きめのサイズ感で、ポケットに入れてコンデジ的に使うのは厳しい。そもそも画質重視のカメラなので、当然といえば当然。手の小さい人は、グリップを持ったときに親指と背面液晶横のボタンとの距離が少し遠いかも。
「F2より数字の大きいレンズは暗いレンズ」
…とSIGMAブースのイベントでいったのは、写真家・塙真一さん。ちなみに開放F値がF4以上のレンズは「かなり我慢して使う」レンズとのこと。
人物写真に定評のある塙さんだけあって、SIGMAの開放F1.4シリーズ(35mm/50mm/85mm)でモデルさん(実際にシグマブースにいた、左の写真のモデルさん)を撮った作例写真は、その場でレンズが欲しくなる出来映え。とはいえレンズの差だけではなく、腕の差もよくわかる。被写体が同じだけに。
そのほか塙さんの言葉で面白かったのは、「50mm(以下、焦点距離はフルサイズ換算)は親しい他人の距離」 「35mmはもっとプライベートな距離なので、使うのは被写体の警戒が解けてから」「85mmは『寄れるレンズ』ではなく、背景を整理できる(=映る範囲が狭い)レンズ」といったあたり。ただ、役立てる機会があるかどうかは不明。
あと、「USB DOCK」のピント調整の威力を力説していた。多少手間は掛かる*2ものの、USB DOCKに対応したSIGMAレンズを使うのであれば、調整する価値はある(実際、作例のピントはほぼ完璧で、説得力は充分)とのこと。
文化庁メディア芸術祭・受賞作品展2014
無料なら行くしかない?
国立新美術館で開催(2月16日まで)されている、文化庁メディア芸術祭・受賞作品展に行ってきた。入場無料*1なので、交通費だけで色々な作品が楽しめてお得。
文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。
展示されている作品は基本的に撮影可なので、何か面白いもの、面白いことをやっている人を見つけに行く場所としてもおすすめ。
こんな展示がありました
功労賞:柏原満「音響効果」
「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲、「ドラえもん」のタイムマシン、「サザエさん」のタマの鳴き声など、誰もが聞いたことのあるSEを数多く作成してきた、柏原満さんの「代表作」を聞くことができる。ほかには、「オネアミスの翼 王立宇宙軍」や「銀河鉄道の夜」の収録台本なども展示されていた。
アート部門新人賞:Amor MONOZ「Maquila Region 4」
導電性の糸を使った、ブザー回路図の刺繍。実際に回路になっていて、右下の二次元バーコードのようなボタンを押すと、ブザーがなる。ちょうど見に行ったとき、展示の前で回路刺繍のワークショップをやっていた。
アート部門優秀賞:Benedict GROSS「The Big Atlas of LA Pools」
「ロサンゼルスの街には、いくつの屋外プールがあるか」という、フェルミ推定の例題のような問題に、衛星画像を使って真正面から取り組んだ過程と結果(本にして実に74冊)をアート化したもの。なんかすごい。
エンターテインメント部門優秀賞:池内啓人「プラモデルによる空想具現化」
かっこいい。ほかに言葉は不要。
*1:出口にあったアンケートの項目に、受作品展の有料化についての質問があったので、将来的にはどうなるか微妙なのかな、と。